シール材とは、機械や装置において液体や気体が外部に漏れないようにする部品や素材の総称。外部のごみや異物が内部に侵入するのを防ぐ働きもする。
固定用途に使われるガスケットと、運動部分・可動部分に使用されるパッキンに分類される。
シール部分がボルト等で固定されているものをガスケットと呼ぶ。ガスケットは一般配管、石油精製プラント配管などの接続面(フランジ)、エンジンのヘッドカバーの取り付け部などに使用される。
Oリングやゴムシート等、低中温・低中圧用の軟質ガスケット、高温・高圧条件下用に金属を加工したメタルガスケット、金属と非金属を組み合わせたセミメタルガスケット、ネジ部分に広く使われているシールテープや液状シールなどがある。
軟質ガスケット
メタルガスケット
シールと接触する部分が回転運動や往復運動をしたり、繰り返し着脱する場合、その部品や部材をパッキンと呼ぶ。ポンプやモーターの軸やバルブの可動部のような回転部分、ピストンのような往復運動部分、カプラーの接続部・水道蛇口の止水部などに使われる。流体の圧力を利用して密閉性を高めるタイプをセルフシールパッキンと呼びOリングやリップパッキンが該当する。回転軸などによく使われるグランドパッキンは、軸と固定部の間に柔軟で潤滑性のある詰め物を挟んでシールする。
モールドタイプ
(リップパッキン、オイルシール等)
ひも状タイプ(グランドパッキン)
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断熱材(だんねつざい)は、熱の伝導を抑える目的の材料で、異なる温度で隣り合う二つの材料間に設けて熱の授受を少なくし、両者の温度差を保つために用いる。
熱を伝えにくいという特性により、食品などの冷蔵システムから建築の省エネルギー化を目的とした断熱工法、さらには交通機関、家庭用品に至るまで広く用いられている。
ロックウールは、鉱石などを高温で溶融し、遠心力や圧搾空気で人工的に繊維状にした無機繊維です。
目的に応じてフェルト、ボード、ベルト、パイプ等の形状に成型したもの、さらに金網や寒冷紗、ALGC等で加工して、使いやすくしたものもあります。
均一な繊維のロックウールは、断熱・保温・吸音性に優れ、産業分野で幅広く利用されています。
特長
セラミックファイバーは、高純度のシリカアルミナ系の原料を電気炉にて溶融し、これを圧縮空気または遠心力により、繊維化したものです。工業炉の耐火レンガ、キャスタブル等の耐火物にかわり、その優れた特長が認められ、鉄鋼をはじめとし、非鉄、石油化学、窯業など各種分野で数多くの実績を上げております。
セラミックファイバーの使用温度は、1100℃~1500℃迄ですが、より高温用として1800℃の温度に耐えるアルミナファイバーもあります。
特長
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伸縮継手とは蒸気・水などの配管において、温度変化によって生じる伸縮を吸収するための継手のこと。口径ダクト、配管等の熱膨張や振動、圧力などによるズレや伸縮を吸収するために必要箇所に必要数設けられる。
使用するプラント・装置により、素材・形状・材質等条件が異なるため、仕様等は打ち合わせにより決定することが多い。
特長
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工業用ゴム製品は自動車部品や油圧機器、工作機械等の様々なところに防振ゴムやパッキン等として大変多く使用されています。
材質も多種多様で、耐油性や耐薬品性、耐候性、耐寒・耐熱性等使用用途や使用環境に適した材質を選定する必要があります。
製作方法は小ロットから対応可能な切削加工や、同じ断面形状で長尺製品を製作する口金押出品、切削加工が難しい複雑な形状や大量生産に適した金型成型品等、形状や数量によって決定します。
また各材質を発泡させたスポンジや、金属部品にゴムを直接加硫接着することによって緩衝性や耐摩耗性等の性能を付加することができるゴムライニングもあります。
主な原料が非金属の無機材料のため燃えることがなく、腐食や変質など経年変化のほとんどない材料である。
その多くは可視光線に対して透明であり、硬くて薬品にも侵されにくく、表面が滑らかで汚れを落としやすい。このような特性を利用して、窓ガラス、蛍光灯、フロントガラス、鏡、食器など市民生活において広く利用されている。また、産業分野ではテレビやパソコンのモニター、半導体、太陽光発電などにも利用される。